2019年7月9日にフルモデルチェンジを受けて販売が開始されたダイハツ・タント。
発売後1ヵ月での受注台数が3万7000台に達した事が発表されました。
ダイハツの月販目標が1万2500台としているので、約3倍に到達した事になります。
元祖スーパーハイト「タント」の面目躍如というところ、人気はまだまだ健在であるのを見せてくれた形になります。
正常進化で勝負のタント
旧型 新型 軽自動車規格
全長 3395(mm) 3395 3400以下
全幅 1475 1475 1480以下
全高 1750 1755(2WD) 2000以下
1775(4WD)
ホイルベース 2455 2460
長さ・幅は変更無しです。 と言ってもすでに軽自動車の規格いっぱいなのでこれ以上は拡大しようがないのですが。
唯一規格に対して余裕があるのは高さだけなんです。 しかし限界まで高くしてしまうと室内空間は広くなりますが運転性能が低くなります。 風の影響を受けますしコーナーリング性能も低下します。
なので高さに関しては乗用車に関しては適宜と言うのが現実です。 ネイいっぱい使えばいいというものでもないというわけです。
それに今はFF車が主流なので、低床になっていますからそこまで高さを求めなくてもよくなっているというのもあります。
という事でサイズ的にも見た目のデザイン的にも、キープコンセプトの正統進化版である事がわかります。

N-BOXとタント寸法・室内空間の比較
まずは車両寸法です。
全長と全幅はタントと一緒ですでに規格いっぱいを使っています。
違いは全高です。 35mmN-BOXのほうが背が高い事が分かります。
そこにもってきてスクエアなデザインですので、より広い空間を持っているのがN-BOXだという事になります。
全長 3395mm
全幅 1475
全高 1790(2WD)
1815(4WD)

室内寸法の比較です
タント N-BOX
長さ 2180 2240mm
幅 1350 1350
高さ 1370 1400
外観の寸法から高さ以外はそう変わりがないのかと思っていたら、長さ想像以上に違いました。
その差は60mm(6cm)。
軽自動車という限られた規格内でこの差は数字以上の価値があると思います。
特にスクエアの形のN-BOXですから、最大限に広さを活かせるので広さの違いを実感できてしまうレベルかと思います。
フルモデルチェンジを受けたばかりですが、広さという点においてはタントの負けです。
スペーシアが復活してきた今、弱点を持っているのは王座を奪い返すには難しい気がします。
必須のACC搭載で総合力で勝負!
日本市場で軽自動車が圧倒的にシェアを伸ばしている理由でよく言われるのが、コストです。
維持費を含めて自動車保険も優位ですし、需要の高まりと共にリセールバリューも良いという相乗効果もあってマイカーオーナーの負担を減らしていますね。
しかしもう1つの理由として軽自動車の性能向上が大きいと思います。 売れているからこそ最新の装備が優先的に搭載されたり、質感も登録車と遜色がないところまで来ています。
これにより通勤や買い物だけでなく、ロングドライブも含めた本来の自動車に求められる要求も満たせるようになっています。
もはや軽自動車は660ccのエンジンと4人しか乗れない以外に死角がないレベルまで昇華しています。
普段使いから遊びロングドライブと1台でこなせる事が、軽自動車を不動の人気車にしたと言ってもいいのではないでしょうか?
ですのでもはや軽自動車でもACC(追従型のクルーズコントロール)は必須になりつつあります。 特にスーパーハイトはロングドライブの機会も多い事でしょう。
新型タントがACCを搭載した事はプラスになります。
ライバルであるホンダ・N-BOX、スズキ・スペーシアは最新の先進装備が搭載されていますので、この点においては引けを取らない性能を有した事になるわけです。
なのでタントは総合力で勝負をする事になります。
元祖ですから奇策はいりません。 タントは正統進化で熟成度の高さで正々堂々勝負するのが吉でしょう。

《 新車 ダイハツ タント 2WD 660 X 》
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