国土交通省(*)の令和2年1月の調べによると、ネクスコ東日本・ネクスコ西日本・ネクスコ中日本・首都高速・阪神高速・本四高速の6社を利用した車のETC利用率は全体では92.7%でした。
ETC利用率の高さは皆さんも知っていると思いますが、実に高い数値のまま推移していることが数値としても出ているのです。
この数値でも高いなと思うのですが、中型車以上の車(事業用のトラック等ですね)はもっと高い数値で97.5%にも達します。
そのほとんどが事業用途で使われている車ですので、コスト削減の効果からももはや高速道路利用者にとっては当たり前の装備になっているようです。
各高速道路事業者別のETC利用率
全車
ネクスコ東日本 ネクスコ中日本 ネクスコ西日本 首都高速 阪神高速 本四高速
91.4% 93.6% 91.1% 96.2% 95.6% 95%
21.9 22.0 18.2 27.9 21.4 19.5
普通車以下(軽・普通車)
ネクスコ東日本 ネクスコ中日本 ネクスコ西日本 首都高速 阪神高速 本四高速
90.9% 92.8% 89.8% 95.6% 94.8% 94.5%
13.3% 12.8% 8.9% 19.6% 12.3% 7.7%
中型車以上(中型・大型・特大)
ネクスコ東日本 ネクスコ中日本 ネクスコ西日本 首都高速 阪神高速 本四高速
96.8% 97.5% 97.2% 98.4% 98.6% 98.4%
58.0% 61.7% 61.7% 57.8% 55.6% 67.3%
下段の青字はETC2.0
中型車以上は全国的に高いETC利用率

普通車に関しては多少地域で差があります。 まぁそうは言っても便利で安くなるのですから、ETC利用率は高いです。
しかしそれを上回っているのが、中型車以上まぁトラックなどの事業用自動車ですね。
全国的に高い数値でここまでいくとほぼと言ってもよいでしょう。
時間帯や曜日による割引もありますから、コスト意識がたかい業界ですから装着しているのは当然ですよね。
ここで注目なのがETC2.0の利用率です!
普通車では全体で12.4%程なのですが、中型車以上はなんと59.7%の利用率になるのです。
なぜそうなっているのかを見てみようと思います。
中型車以上のETC2.0の利用率が高いのは何故か?
今までビーコンやVICSなどで渋滞情報というのを取得していました。 しかしこれはこれから順次廃止されて行く事がすでに発表されています。
その後はITSスポットという大容量の双方向通信の出来る設備に変わります。 そうこのITSスポットから情報が得られるのが現状ETC2.0なのです。
また落下物の情報や渋滞も近づいた時点で注意喚起されるなど、安全運転の支援もしてくれるなど安心安全をドライバーに提供するシステムなのです。
この情報を元に渋滞を避けるルートを選択すると、割引が適用されるようになるなんて制度も検討中なんだとか。
時間もそうですが渋滞でトロトロ走るのではドライバーにも燃料面でも厳しいですから、これからの時代には必要なシステムでしょうね。
そしてETC2.0搭載車のみの割引が適用されるのは、圏央道と新湘南バイパスです!
まだお得に走れる路線は少ないですが、上記の2路線を利用する方にとっては大きなプラスとなります。
そしてこんごはETC2.0のみがITSスポットからの受信が出来る事から、高速道路利用者には必須のシステムとなります。
今のところはメリットも少なく普及もイマイチなので本体価格も割安感はありませんが、今後を考えて交換する際にはETC2.0の導入をオススメします。

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