最新の2019年9月の新車販売台数の実績においてホンダの軽自動車N-BOXが28,484台を記録しました。
この台数は2017年9月にフルモデルチェンジ(FMC)を受けて以降の現行モデルでは最高の記録となります。
ただN-BOXでは前モデルの2015年5月に記録した30,633台が最高の記録となっていますので、そういう意味では過去最高を更新する程ではない数字ではあります。
ただ現在この台数を上回る登録車を合わせた国産車は存在していませんので、今日本で一番人気のある新車がホンダ・N-BOXであるのは間違いありません。
N-BOXのここまでの年度別販売台数
N-BOXが登場した2011年12月~現行モデルでの最新の2019年9月の約8年での新車販売台数は累計1,662,672台となります。
登場して以来2014年の1度だけダイハツ・タントに首位の座を奪われたものの、それ以外は軽自動車では1位を記録しています。
そして近年では登録車よりも軽自動車の方が売れる時代になっていますので、軽自動車ナンバー1は日本ナンバー1の売れている自動車にもなります。
年間販売台数ナンバー1はプリウス

現在国産自動車では圧倒的な支持を受けるホンダ・N-BOXですが、過去の人気車の残した記録にはまだ到達してはいません。
今とは状況が違うのですが参考に残しておこうと思います。
トヨタが販売するプリウスが2010年に記録したのが315,669台となります。これは同じトヨタのカローラの記録を更新して達成した記録となります。
ちなみにこのカローラは現在でも記録を更新し続けるギネス記録を持つ累計販売世界一の自動車です。
2位がフォルクスワーゲンのビートルらしいので、カローラを抜くクルマが現れるのはよっぽどのことがない限りはないのでしょうね。
時代も違うので同じぐらいの価値があるとは思うのですが、まぁ正式な記録としてはN-BOXの残している数字ではまだまだ年度別の王者でしかないという事です。
とはいえライバルとなるのは日本を代表する誰でも知っているクルマ達ですから、強力ライバルを超えるのはまだまだ道のりが遠いという事です。
カローラの記録は無理ですけどね・・・。
現状N-BOXを脅かすライバルは無し
格差が広がり富はより富裕層へと日本の社会構造もすっかり欧米化してしまいました。 その分アメリカンドリームの様に日本でもチャンスをつかみ富を得る方もまた出る世の中にもなっています。
良いか悪いかは今回は別として、時代がいまはこうなので何かとお金がかかる自動車に対するユーザーの姿勢はおのずと変わってきます。
現状ですと軽自動車にいかざるをえないというのと、一度乗ってしまえば質感も高く走行性能も高い現代の軽自動車には不満がでないというのもあるとおもいます。
そんな中でN-BOXは軽規格最大限に生かせるデザインとそれにおぼれるのではなく飽くなき努力で更なる室内空間の充実を図って作られた多くのユーザーの希望を高い次元で満たす魅力あふれる1台になっています。
なのでN-BOXを超えるには現状コンセプトも真似したうえで超えるクルマを作らねばなりません。 ですがそうするとデザイン的な大きな特徴のスクエア基調も真似なければいけませんから、事実上そこまでの真似はできませんね。 ただの安っぽいモノマネになってしまいます。
なので現状の方向性が変わらない限りすぐにN-BOXを脅かす存在が現れることは無いでしょう。
一番の敵はホンダが得意としていない3回目のフルモデルチェンジでしょう。 ステップワゴン・フィットと人気車がこけたのは3世代目ですから嫌なジンクスがあるのがホンダですからね。
敵は自分自身にありってやつでしょうか?
どこまで高いモチベーションで挑戦し続けられるのか?
王者の失敗でよく聞く話とならないよう努力をし続けてもらいたいものです。

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