世界各地に軍隊を駐留もしくは派遣する事で武力という巨大な力で牽制する事で、多くの国が武力による傘で平和な時を過ごしてきました。
しかし湾岸戦争に端を発しアラブの春と立て続けに戦渦に見舞われている中東地域では、未だに沈静化のめども立っていません。
中東は現在の人類の活動において必要不可欠である石油の産出国である事から、世界の覇権を握ろうとする国・勢力も入り乱れる事から火種にはなりやすいのは確かです。
戦争が起きるところには何らかの利権があるものですからね。 現代ならばそれが石油や地下資源そして水というわけです。
ただ大きな戦争はあったものの、ここ数年の混乱を極める多勢力が争う戦渦になる原因の1つはアメリカにあるようです。
世界の警察の終了活動が本格的に動きだす?
元々この宣言をしたのは前大統領のオバマさんが2013年にされたものでした。 湾岸戦争後から駐留していたイラクやアフガニスタンから軍の撤退を進めたので記憶にも皆さんも残っている事でしょう。
その後も不安定を極めて増派したりと二転三転しましたが・・・。
そしてトランプさんに変わってから「アメリカファースト」というスローガンから、撤退をやめたりもしていましたが、その流れが変わってきました。
日本もいろいろ基地問題やら日本もアメリカを守れなどいろいろ言われています。 各地で基地運営負担をかさにいろいろ要求していたりと撤退をちらつかせる事も増えてきました。 そして紛争地域からここにきて撤退が相次いでいます。
介入したり撤退したりを繰り返しこれが対応の迷走と言われる事にもなっているのですが、急速に体を張って世界の警察である事からは積極的ではなくなってきているのは確実です。
二人の狙いや目的は違うのでしょうが、結果的にトランプさんもこの政策を進める事に傾いているようです。
エネルギー問題が解決した事で方針転換か?

現代社会では石油が切っても切れないですよね? 日本が戦争に突入したのも石油の輸入を絶たれた事がきっかけといいますから、長らく生命線となっているものの1つです。
ところがアメリカはシェール革命と呼ばれる新しい技術により、国内で石油が確保できるようになったのです。 しかも世界一の産油国になれるレベルなんだそうです。
という事でアメリカは無理して中東に関わらなくてもすむようになったのです。 自国の利益も上がるわけですから「アメリカファースト」を謳う現政権が世界の警察をなのるのを取り下げるには十分な理由があるのです。
それに伴い海上輸送ルートを身を挺して守るという事もアメリカだけでしなくてもいいというふうになるのでしょう。
軍事費も抑えられるし一石二鳥という発想もあるのでしょう。
世界のつながりはより緊密になっている
一応理由としては成立しているのですが、すでにここまで来るまでに世界は変わってきているというのを失念しています。
距離は変わりませんが、国々の経済的な横のつながりは想像以上に深く絡み合っています。 自国製品を他国で生産なんて言うのはどこでもやっています。 人件費が安いところを求めたり、現地化する為にこちらから基幹部品だけ輸入するなど、様々な形で親密度が上がっています。
それはアメリカだったら日本よりも更に上を行く事でしょう。
輸入を増やすうえでも世界の安定は自国の利益にもなるのです。 ですので不安定地域からの兵の撤退はうまくやらないと景気悪化を招くだけの世界になっているのです。
これから先産油国としても発展を望むのでしょうから、その意味でも結局一定のレベルは維持せざるをえないのが現状でしょう。
武力でなく平和的な解決に導くリーダーをアメリカにはこれからは目指してほしいものです。
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