日産が世界に誇るスポーツカーであり日産のフラッグシップカー「GT-R」。
最新型は言うまでもなく世界の名だたるスポーツカーと肩を並べる高性能スポーツカーとして、日本のみならず欧米そして世界でもとても人気が高いですね。
現行型はすでに庶民では手が届かない価格になってしまいましたが、日産だけでなく日本が誇るスポーツカーとして自動車ファンとしても、誇らしい1台であることは間違いありません。
歴代最高の1台R32型に続きR33・R34もラインナップに加わる
歴代GT-Rのなかでも未だに人気が高いR32型のヘリテージパーツ(廃盤部品)の供給がスタートしたのは2017年12月1日。
多くのユーザーから反響が大きく、そして更なる部品点数の拡充とラインナップの充実の声も多かった事に応えて、R32型の部品が160点そしてラインナップの充実が実現したというわけです。
後継モデルとなるR33・34型も2018年11月29日よりヘリテージパーツ販売のラインナップに加わる事になりました。
長く乗り続けてくれるユーザーも多い事から、車検や走行に関わる重要部品そしてドアガラスのあたりゴム(ウエザーストリップ)、バンパーを始めとする外装パーツなどR32に関しては従来の2倍になる160点迄増加しました。
今回ラインナップに加わったR33・34型はホース類やチューブそして外装パーツがまずは販売される事になりました。
コンディションの良いGT-Rはすでに多くが国外へ流出
車検のある日本は中古車の質が良い事もあり、このGT-Rに限らず多くのクルマが国外に流出しています。
ポルシェやフェラーリなどもレアであると、バブル期並みの価格になっているなど、価格上昇が話題にもなりましたね。 需給のバランスが崩れている事がその理由になっていて、それだけ程度の良いクルマがすでに日本に無いという事なんです。
残念ながら日本の自動車ファンが増えたわけではないのですね。 ファン層に関しては変わらず減少傾向です。
自動車文化の裾野は広がってはいますが、クラシックモデルに関しては変わらずです。
自動車メーカーがレストアをする時代
欧州のスーパーカーメーカーが始まりとなり、自動車メーカーがレストア事業を柱にすえるなど、新車販売だけでなく往年の名車などにも目を向けるようになり、自動車メーカーの多くがこれに続こうとしています。
日本ではマツダのレストア事業がスタートして、2番手として日産が参入したわけですが、今のところパーツ販売のみのようですが、いずれはレストアもスタートする事でしょう。 そうする為にも主要パーツは欲しいですからね。
名車や不動の人気車があるメーカーにとっては、利益に大きく貢献という事はないですが、宣伝の効果もありますし、3Dプリンターの登場で大きな数での部品製造をしなくてもよくなったのも後押しした要因でしょう。
一番大きなマーケットは残念ながら海外でしょう
クラシックモデルの日本車の評価の高まりによって、海外での人気は非常に高いです。 乗るだけでなく収集という方も多くいらっしゃることで、こうしたモデルは資産価値としても注目なんですね。
良いか悪いかは別として、こうしたマーケットが誕生し買う人がいる事で、裾野が広がっていくのです。
パーツショップ・修理工場など現代のクルマとはまた違いますから、専門知識を持ったショップの登場などで広く深い文化として広まっていくのです。
この辺りが車検のある日本が作れなかったすそ野の広がり・自動車文化なわけですね。
こうした往年の名車にスポットを当てる事業というのは、ますます広まり続ける事でしょう。 日本ではどの程度まで広まっていくのかは微妙なところでしょうが、日本もセレブは増えていますから、もう少しマーケットは活気のあるものへと向かうのかもしれませんね。 とは言えすでに程度の良いクルマは流れてしまっているので、事業としては未知数です。
あまり明るい話題が乏しかった日産ですから、最後に良い報告が出来て何よりです。
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