消えゆく街の自動車工場しかし指定工場は拡大傾向?

車検

家族経営などが中心の街にある小規模自動車工場は減少が止まりません。 皆さんの近所の自動車工場もここ数年で閉店しているのを見かけるのではないでしょうか?

後継者不足や固定客の高齢化に伴う売り上げ減少など様々な理由があってのことだと思いますが、ここにきて要因の1つである売り上げ減少に関して、面白いデータが見つかったのでご紹介したいと思います。

車検業参入が相次いだことで、競争激化で疲弊

自動車工場での売り上げの柱は、車検そして法定点検ならびに板金塗装・自動車販売というのが多くの工場でのパターンかと思います。

その中でも車検は走行できなくなってしまいますので、工場側にとっても確実に入庫につながるので売り上げの柱になっているところが多いでしょう。 車検以外は「水物」(目標とするには不確かな入庫)な事から、売り上げがあればラッキーというところではないでしょうか?

自動車ユーザーにとっては避けれないのが車検ですから、商機を見いだし参入する業者がとても多いのです。昨今の自動車の高耐久性にもより規制緩和が進んだ事もこれに輪をかけて激化させる事になってしまいました。

ガソリンスタンドや中古車販売店そして車検専門のチェーン店の登場もあり、ますますユーザーの奪い合いが激しくなってきています。 こうなってくると安さや早さをを過当に争う形になり結果体力が小さい所から消えていくという、致し方ない争いの結末でもあるわけです。

消えゆく工場に対して新規オープンが20年で1.5倍になる地域も

減少し続ける小規模自動車工場に対して、指定工場(車検を陸事に持ち込まなくて自社工場で代行できる)が1.5倍に同時並行で進んでいる事が分かってきました。

減っているのに指定工場は増えている。 なぜ?となるでしょうがこれは先ほど挙げたチェーン店など参入業者の拡大傾向が数字に表れているのだと思います。 そしてこうした工場は処理能力が断然高いので工場が増えたうえでとなると需要をも上回るキャパシティーとなっているのです。

ユーザーにとっては安くなるので悪いことは無いのですが、そうなってくると当然出るのが不正なんですよね。 ユーザーからの強要も拒めないなんてのもあるでしょうが、利益確保の為の不正というのも発生につながってしまうのです。

需要と供給のバランスが大きく歪むと情けない事に不正を生む土壌となってしまうのです。 「人の性」なんて言葉で済ますのもばかばかしいのですが、どんなに文明が発達しようと消えないのですね。

メンテナンス不足が招くのは凶器になる自動車であるのを忘れてはいけない

車検には消耗部品の交換だけでなく予防整備(今は使えるのですが近々部品の限界がきますよという部品を交換整備する)という側面があるので、きちんとした技術と知識を持った工場で整備をするのがとても大切になります。

そうする事で長く安全に乗れるのが自動車なのです。 確かに昨今の自動車は壊れなくなっていますが、消耗部品(ブレーキパッドなど)は交換整備が必要なのは変わりません。 オイル漏れ等は火災など重大な事故につながりかねない事にも繋がります。

ですのでユーザー側もどの超えた安さを求めては元も子もなくなる可能性が出てしまいます。 安すぎるという事は結局何かをしていない可能性が高いのです。

予防整備もしていなくメンテ不足も重なると、生活を豊かにしてくれるはずのクルマが走る凶器に変わってしまうのです。そしてそれは最終的に大きな代償を払う事になるのはユーザーなのです。

自動車ユーザーにとって維持コストは頭の痛い問題なのはわかりますが、本末転倒にならないように選択をして頂けたらと思います。


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