国内の需要が減少を続けている事も有り、全国でガソリンスタンド(GS)が消えていっています。
使用量が減ったとはいっても、自動車利用者はそのスピード程速く減ってはいないので、燃料をいれられないなど各地で問題となっていますね。
私の近所でもここ1年程で近くのGS2つが店舗を閉めています。幸い私は違うGSを利用していたので困ってはいないのですが、この問題は身近な話なのでとても興味がある話なので、ちょっと深堀してみようと思います。
2019年7月からガソリンスタンドのブランドは6社へ
今現在はGSブランドは9社存在しています。 しかし7月からこの内の3つが廃止されます。
というのも業界ナンバー1のエネオスと3つのブランドを持つ東燃ゼネラル石油がすでに統合されていたのですが、厳しさが増すGS業界ですから、1社が複数のブランド持つ意味はないですからね。
それよりも統合する事の方が誰の目からも合理的な話です。
経費やそれぞれの持つカードなども統一させることで、大きな経費削減になるのです。 日本1のブランドですから数があるので効果は大きいのです。
さて下記は現在のGS9ブランドです。
- エネオス
- ゼネラル
- エッソ
- モービル
- 出光
- シェル
- コスモ
- キグナス
- 九州石油
赤字で記したゼネラル・エッソ・モービルの3ブランドがエネオスへと変更するわけです。するとこうなります。
しかしですね。赤で彩った2ブランドは今後統合する事が発表されています。 統合した後は出光へとなるようです。
未定ではあるのですが、将来的にはなるので近い将来には5ブランドになってしまいそうです。
ピーク時には大中小合わせると20ほどあったのですから、1/4にもなってしまうのです。 いかにGS業界が厳しいのかが分かります。
全国にあるGSの半分がエネオスになる

4ブランドの統合によりエネオスブランドは全国で1万3000店に達します。
約3万店が全国にあるので、GSの半分がエネオスになるのです。
ブランド数で2位の出光が3500店ですから、いかにその規模が大きくなるかというのが分かると思います。
ちなみに3位のシェルが3000店ですから、この2ブランドが統合しても半分程度なのです。
2800店を持つコスモまでが大手となります。
残りは中規模の2ブランドで店舗数は下記の通りになります。 データが古いので現在はもっと少ないと思われます。
- 九州石油 670店
- キグナス 480店
最近ではディスカウント店なども敷地内にGSを出店するなどしていて、小さい規模のはいくつかはありますが、全体で見れば微々たる数字です。
燃料需要の減少は止まりようがないのでGSの統廃合は進む
これから発売される新型の自動車は、乗用車に限らずトラックなどの事業用も合わせて低燃費のクルマしか発売される事はありません。
今更言うまでもないですが、環境への影響を小さくするために必要な事ですから、電気の力を利用して更なる低燃費のクルマへと進化を続けます。
そして人口減少へと向かう日本ですから、2つの大きな柱により加速していきます。 まだまだ下げ止まりというところではありませんから仕方がない事です。
そしてブランドが統合される事により、出店しているGSの距離が近い場所や人口にもより統廃合が進む事でしょう。
交通量が多い幹線道路沿いへとする場合もある事でしょう。
慣れ親しんだGSやブランドが消えるのは寂しいものです。 ただ需要が減ったのであれば供給する側も減るのは市場原理です。
そうしなければ企業を維持できないのですから、仕方がないです。
心配なのはブランドが減る事でほぼ最大手が独占する事になりますから、競争原理が働かない事で価格・サービスの質がおちる事です。
サービスに関してはセルフが多いのでここはいいとしても、価格に関しては適正価格での提供が出来るのか?ですね。
よく不正なんかが起こるのが、市場を独占している場合ですからね。

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