日本において新車で販売されている台数は、全体の約4割となっています。
格差社会や少子高齢化等による将来への不安も重なり、よりコスパの良いクルマを求める声はこれからも高まる事でしょう。
なので現在日本で販売されている新車で最もコスパ最強を誇る軽自動車の最新の2019年度の実績から見てみようと思います。
軽自動車と言えばホンダのN-BOXが日本一の人気車としてナンバー1の座に君臨しているので、ホンダと思う方もいらっしゃるかと思いますが実は正解は・・・・・。
2019年度 ブランド別新車販売台数ランキング
昨年に続きナンバー1軽自動車メーカーは「ダイハツ」
昨年からの増加分としては3671台となりますので、微増とはなりますが消費増税の影響をまともに受けている軽自動車ですのでよく粘ったというべきでしょう。
増えたのは日産とダイハツだけですからね。
ただ2020年に関してはこのままいくとより厳しい1年となりそうですね。
景気が沈んだままのところに、新型コロナが追い打ちをかける事は確実ですし。
東京オリンピック開催の有無まで怪しい雲行きになってきましたので、影響の底がみえてこないですね。
1年のスタートがこれだと沈んだ気分が晴れるのはいつになるのやらという感じです・・・・。
トヨタグループと考えると2019年度の軽自動車のシェアは

ダイハツ・トヨタにスバルの販売台数を足すと、2019年度の軽自動車販売台数においては35.5%がトヨタグループによるものとなります。
いやはや見ないようにはしていたものの、数字で見てしまうと国内でのトヨタグループの販売力は圧倒的になってきましたね。
登録車の方はトヨタが圧倒的でしたが、軽自動車も気が付いたらトヨタグループがこれだけのシェアを持つようにまでなっているのですからね。
これに提携をしていてダイハツからOEM提供を受けているマツダも1.9%程のシェアですから、この4社を合わせると37.4%となりかなり40%に近いところまで達します。
トヨタグループの強さだけが目立つ結果と言えるでしょうね。
ホンダはN-BOX以外も売れないとやはり厳しい
2019年のホンダの販売台数の内、N-BOXの割合は約69%となります。
いうまでもなくあまりにも偏っていることがわかります。
これにN-BOXの派生車「N-VAN」の45230台も含めると、実に約81%にまで達してしまいます。
さすがにこれはという数字ですよね?
ここまでのヒットを生んだのはすごいのですが、こんなヒット作を作れるメーカーがなぜ他はダメなのか? 逆に疑問に思うほどです。
まぁ今のところこのままのコンセプトを続けていればN-BOXは安泰でしょうが、あまりにリスキーな経営となりますね。
正解というのはないとは思いますが、分散しないともし何かあった場合ホンダの経営自体に大きなダメージに繋がりますからね。
今となってはホンダの国内販売においてN-BOXを主とした軽自動車は屋台骨となっていますから、変わらずにホンダはまずは軽自動車のテコ入れに力を注がないといけませんね。
期待のN-WGNもスタートでつまづいてしまい、再スタートは上々で再開しましたが今後の展開に関しては先が読めませんのでどうなるやらという感じですね。
前回のフィットの大失速からすると、先行き不透明と言わざるを得ないのではないでしょうか?
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