自動車史始まって以来の変革期と言っても、2019年はあまりにも自動車産業のニュースが世間を賑わせすぎた感があります。
2019年の最後の最後にゴーン氏がやってくれたインパクトが強すぎるのですがね。
さて毎月新車販売のランキングは発表されている事も有り大筋は見当がつくかと思います。 なので流せる事は流し、詳しく見るところは掘り下げてみようかと思います。
2019年度新車販売総合ランキング
ランキング10台中軽自動車5台登録車5台となる
月々のランキングからも分かっていた通り、軽自動車が5台 登録車が5台という今の日本の経済を映す鏡の様に軽自動車に人気が集中している状況が続いています。
特に日産・デイズ迄の軽自動車に至っては15万台以上と大きく差がついています。 2019年の販売台数が減少しているのを考えると、人気が一部車種に集中しているという傾向が強く出始めているという印象を持ちます。
その他に関しては新車効果やその時に人気となるクルマなど、話題性で差は出るのは変わらないようですが台数を確保するのは難しいのかなって感じです。
しかし軽自動車にしてもトップ4を脅かすライバルも登場しないなど、軽自動車であれば売れるという感じでもないのですよね。
なので軽自動車の優位性が薄まってきているのもあり、少し流れは変わってきているのかなとも思えます。
コンパクトカークラスも安泰ではない?
日本だけでなく世界的に見てもコンパクトカーは大きなボリュームゾーンとなっています。
しかし日産・ノート トヨタ・アクアはランキング入りしているものの、ホンダ・フィットはランキングから姿を消しました。
ノート・アクア共に10%を超える減少幅を記録するなど、心配になる程の下降線です。 アクアは7年連続の減少となっていますので何か異変が出ているのではと感じます。
確かに3台共にモデル末期であり2020年に新型登場すると言われていますしね。 アクアはヴィッツの登場も有り需要が分散しています。
プラスして増税の影響もありますから、2019年の数字だけでは何とも言えない部分はありますがね。
ただそれだけでここまで台数が落ち続けるのかというと、やはり疑問に思います。
低燃費全盛の時代は終わりなのかも?
一時はハイブリットじゃないと売れないというほど、バブルにも似た人気が出ていました。
しかし低燃費技術も進みハイブリットじゃないピュアエンジンでも大きく燃費性能は向上しています。 そしてダウンサイジングターボなど選択肢が広がった事で、需要も変わってきているのかもしれませんね。
軽自動車がハイブリットではなく、マイルドハイブリットで価格が高騰しないで低燃費を実現している事からも、それなりの低燃費を実現しているコストパフォーマンスの良いクルマへと移ってきているのかと思います。
経済状況もよくなりませんし、いろんな事で折り合いをつけていかないといけない時代となっていますので、そういった事も有りコスパもよくよりユーティリティなクルマへと向かい始めているのかもしれませんね。
小型クラスのSUVとミニバンが2020年以降人気上昇か?
消費増税後からの動きとして気になるのが、小型クラスのミニバンとSUVの売れ行きの良さです。
特にトヨタより販売されているタンク・ルーミー・ライズです。 自動車税の減税効果が一番大きいという事も有り、注目を集めている事も有り販売が伸びています。
小型クラスと言ってもこの2車種と一緒の1000cc以下のエンジン搭載車というのが台風の目となりそうなのです。
この3台は非ハイブリットで、ダウンサイジングターボを採用しています。 なので価格も抑えられていて燃費もそこそこ良いというまさにコスパの良いクルマなのです。
今一番人気のN-BOXの価格が134~213万円となっています。 それに対してトヨタの新型SUVライズの価格が167~228万円なのです。
衝突安全基準や先進装備など、必要な充実を実現するために軽自動車は価格が上がってきていますのでハイブリットではないと、価格面では大きな差が無くなってきているのです。
それだけクルマ自体は軽自動車だから劣るではなく変わらないという事なのですがね。
という事で、トヨタの販売するライズ・タンク・ルーミーが注目です!
2020年以降の日本においてこの3台は新たな定番をもたらすかもしれませんよ!!
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