EV車へのシフトは内燃機関の終焉だけでなく、労働環境の激変の転機にもなる?

自動車

地球環境の悪化により自動車の動力源となっている内燃機関から、EVへの流れが世界中で動き出しています。

特に欧州そして世界一の自動車のマーケットとなっている中国を中心に、国策として動き出すなど次世代エネルギーの主流となるのは現段階では確定と言っても良い事でしょう。

自動車というものが世に出て100年が過ぎ、とうとう自動車の歴史が大きく変わる時が間近となってきました。

フォルクスワーゲンはEV化により人員削減へ

先日はGMの人員削減の話が出て少し触れましたが、今度は世界一の自動車販売台数を誇るフォルクスワーゲン(VW)でも大幅なリストラ案が発表されました。

GMに関しては販売台数の落ち込みによる生産調整の方がメインという感じでしたが、VWの方はEVへのシフトによる人員の削減なんだそうです。

ドイツにある2つの工場がEV車への生産へのシフトに伴うものなんだそうですが、現在22000人が働いていて今回リストラの対象になるのが7000人となり、実に約1/3にあたります。

何が驚いたってEV化すると、ここまで人手がいらなくなってしまうのですね・・・・。 部品点数が少なくなるというのは知っていましたが、労働という面ではこの部品点数が減るという事の意味を考えてはいませんでした。

エンジンというのは実に多くのパーツが使われていて、尚且つ小さいパーツやら複雑な構造やらで全てが機械化が出来ていないわけですから、そう考えればEVによる簡素化は人手が少なくなって当たり前なんですよね。 EVに使われるモーター類でしたら機械化は逆に出来るでしょうから更に多くの人手がかからないのですよね。

しかも移行の初期段階でこれだけの人員削減ですから、これからも進む自動化により第2弾第3弾と続く事でしょう。 またこれはエンジンのパーツを供給するサプライヤーにとっても、大きな転換期となる事でしょう。

厳しい欧州規制クリアには現在の25倍のEV化を実現しないといけない

2030年までに全販売台数の40%以上をEV化しないといけないという、厳しい規制ですので悠長な話ではすまないところまで来ていますので、相当なハイペースで移管していかないと間に合わないのです。

2019年で考えると残り11年です。 長いように思いますが、さすがにいろいろな準備や工場の新設等考えるとかなりタイトなスケジュールだというべきでしょう。

4割というと日本では軽自動車の比率がこれですから、11年後には今の日本の軽自動車の様に周りがEVとなっていると考えればいいわけです。

日本で考えると唯一の市販車が日産リーフですから、10台に4台がリーフとか流石に想像すらできませんね・・・・。

日本メーカーも遅かれ早かれ追従するでしょうから、労働者の環境は一変するかも

3メガバンクがIT化等により大幅なリストラ案が発表されていますが、いずれ日本の自動車メーカーもリストラ案は発表される事でしょう。 そしてそれは裾野が広い自動車産業においてはメーカーだけの話に限らずに多くのサプライヤーにとっても、変わらなければいけない事が迫ってきている事を意味します。

エンジン関係でなければ当面は関係ないのでしょうが、新技術によりいろいろ変わってきていますから、安泰という事はないでしょう。

特にエンジン関係のサプライヤーにとっては、10年後には半分近くがEVに置き換わるわけですから、それに近い受注の減少となるわけですから、リストラも含む対応が迫れれる事でしょう。

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製造業は人手不足からはいち早く抜け出してしまう可能性

自動車は基幹産業であり製造業では給料などの雇用体制も充実している事も有り、多くの人材が現在働いています。 ただここが大幅なリストラとなるとその人員は他の製造業に流れるでしょうから、多くの製造業では一気に労働者不足は解消される方向に向かう事でしょう。

そこに自動化とIT化でさらに省人化も進むでしょうから、買い手相場へと転じる可能性すらあるのではないかと思います。

多能工や多くのスキルもしくはスペシャルな能力など、残ってほしいと言ってもらえるようにならないといけない時代がすぐに来るのではないかと私は思っています。

人手不足から優秀ではなくても残れたものが、上のレベルから仕事を求めて落ちてくるわけですから、より高レベルな人材へと経営側は動くのは当然ですからね。

現在簡単な作業しかできない人のポジションなんかは、奪い合いになる事でしょう。 そしてそうこうしているうちに簡単な仕事は自動化されていきますから、低レベル作業員は居場所すらなくなっていく事でしょう。

EV化の流れは他人ごとの様に考えていたが、意外とそう考えると身近な話だった

EVへといくのは分かっていてもどこか他人事の様に考えていたのですが、労働という事に置き換えるととてつもなく身近でシビアな話がもう数年で押し寄せてくるのだなと急に現実味のある話に感じてきました。

日本は自動車は基幹産業の柱の1つですから、進行するEV化はこうした事も起こりうる話なんだと改めて私自身考えさせられる時間となりました。

多くの情報から学ぶというのは、まだまだ続く人生を上手に乗り切るための大きな助けになる1つでしょうから、皆さんもいろいろ考えるきっかけとして頂ければと思います。

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