EVの普及は全固体電池の登場待ち?

自動車

ニッサンが世界に先駆けて量産EV「リーフ」を投入してはや8年の歳月が流れました。 リーフは2017年に1回目のフルモデルチェンジを受けるなど、初期モデルから性能は格段に進歩しています。

1つの目安となる航続距離「400km」もクリアしており、ガソリン車にも劣らないところまで到達しました。 しかし思ったほどユーザー側の反応は思わしくなく爆発的な拡大傾向の予兆さえ見えないでいます。

ただ2018年4月にはリーフ登場からの国内累計販売台数は10万台を超えていますので、売れていないというわけではないのです。 2018年7月の登録車でのランキングを見て見ると、32位で2,040台販売されています。 販売好調といわれているトヨタ・カムリが36位、スバルのレヴォーグが35位ですので、売れ行きとしてはむしろ良い方だったりはします。

ただこれでは日本でのEVが今年を境にシェア拡大とは決して思えません。 欧州や世界最大の自動車マーケットの中国がEVへと動き出した中で、またもや取り残されてしまうのか、自動車は日本の基幹産業の1つですから失敗は許されません。 では何がキーになりそうなのか?ちょっと考えてみようと思います。

トヨタがEVに対してどう動くかが今後のカギになる?

自動車側の問題点としてやはり大きなのは、充電時間と航続距離ですね。 航続距離に関しては先ほども言ったように1つの目安はクリアしています。 なので単純な距離だけではなく、距離を維持しつつの小型化そして安全性の向上です。

小型軽量化されれば、それだけで航続距離は伸びます。 そしてバッテリーの占めるスペースも小さくなりますから、室内空間がもっと充実したものに変わります。 車重を減らすというのが最も動力性能に効果が出ますからね。

それと現行の主力のリチウムバッテリーは、液体ですのでそれがちょっと危険だったりするわけです。 初期のジャンボジェット機に搭載されたリチウムバッテリーが煙を出す事件が発生したように何かあった時に自動車内にガスが充満する可能性が0ではないのです。

あと現在は急速充電でも30分ほどかかるわけですが、待ったとしてもすでに充電中のクルマがいたらと思うと私ならゾッとします・・・・・。 最大で1時間待つとなると何をしていろという感じです。月に1回ならば我慢しますがそうではすみませんからね。

充電スポットは今のところ1台分の設置が多いですから、この辺りも充実してくれないと現実として考えれません。

スポンサーリンク

EV普及のカギは充電時間とバッテリー?

そこで今注目されているのが次世代バッテリーの全固体バッテリーというわけです

個体というぐらいですから現行の液体の部分が個体の物質になるわけです。 その能力はリチウムバッテリーと同じ大きさであっても2倍そして充電時間もはるかに短くできるそうです。 液体ではないのでもっと大きな電気で充電できるからという事です。

性能もそうなのですが個体ですから、液が漏れるという事は当然ないのです。 ですのでいろんな面でこの全個体電池というのが注目を浴びています。

ただし技術的には相当ハードルが高く、まだ自動車用は市販レベルでは登場していません。 手をこまねいていてはリチウムバッテリー同様に出し抜かれてしまいます。

オールジャパンがEVの発展に動き出す

そこで日系のメーカーが集まり共同開発のプロジェクトが始動しています。 自動車では「トヨタ・ホンダ・ニッサン」バッテリーメーカーでは「パナソニックやGSユアサなど」有名素材メーカー例えば「旭化成やTORAYなど」日本を代表するメーカーが集まっています。

1流企業の第一線の研究者が共同研究で進められたら、技術のブレークスルーはうまく超えれそうな気がします。 全く文化の異なる企業で育った者同士の方が違ったものが違った視点というのが生まれますので私は期待したと思います。

利害や思惑はそれぞれあると思いますが、まずは生き残る事が大切ですからね。 未来の為にも協力してもらいたいものです。

ただ技術的にハードルが高いこの分野においても、トヨタが先行しているようで多くの特許技術を持っているそうです。 ですので多くの企業の力を注ぐというのも前提ですが、そこにどれだけトヨタがマル秘の物を出すのか成功のカギはトヨタにあるようです。

EVのシェア拡大にはこの存在がキーになる全個体電池ですから、どこまで情報を開示できるのか? でも出来なければプロジェクトの意味も無くなってしまいますからこの機会をチャンスに変えて頑張ってほしいものです。


コメント